桃源桜の咲く夜は
百鬼夜行の通る夜

昔々の物語
今なお伝えてゆきませふ

幽かに聴こえる琵琶の音と
風の中に舞う蛍蟲の灯

いざないの夜は更けず終わず
朧月夜に重ねませう

鬼さんこちら手の鳴る方へ
鬼さんこちらここまでおいで

童の遊ぶ水辺の話
今昔変わらず語られる

舞人舞いて雅楽が鳴りて
語り部の夜は更けてゆく・・・
今昔